ネットで使用される言語、中国語の割合が増加
インターネットで使用されている言語は、依然として英語が圧倒的に多いが、ここ1年では中国語が増加したことが判明した。
中国は、インターネット利用者数でも米国に匹敵するほどの規模になっており、その存在が大きくなってきている。
コロンビアのコンサルティング会社であるMiniwatts Marketing Groupがインターネットに関する統計をまとめ、
「Internet World Stats」として発表した調査結果によって明らかになった。
それによると、2008年3月31日調査時点で、インターネットで最も多くの利用者がいる言語は英語で、全ネットユーザーの30.4%を占めていた。
次に多かったのが中国語の16.6%、次いでスペイン語の8.7%、日本語の6.7%だった。
中国語に関して言えば、2007年は14.7%だったことから、1年で1.9ポイント数字を伸ばしたことになる。これは他の言語と比較してみると、その増加ぶりがわかる。
例えば、英語は前年比0.3ポイント減、スペイン語が0.3ポイント減、日本語が0.2ポイント減、フランス語が0.3ポイント減、ドイツ語が0.4ポイント減、韓国語が0.2ポイント減、イタリア語が0.2ポイント減だった。
上位10言語のうち7言語がシェアを落としていたのに対して、中国語が一気にシェアを伸ばしたことがわかる。
また、アラビア語がポルトガル語を抜いて1つ順位を上げたことも注目される。
アラビア語は前年のシェアが3.7%だったが、今回は0.5ポイント増の4.2%だった。
7位の座を奪われたポルトガル語も、4.0%から4.1%へと0.1ポイント伸ばしている。この2つの言語は、上位10言語の中でシェアを伸ばした3言語に含まれている。
以上記事より
07年末で中国のインターネット人口は2.1億人に達した。
06年末は1.37億人だったので、この1年で7300万人もの人々が新たにインターネットの利用を開始したことになる。
平均接続料金は74.9元/月となっており、昨年よりも8.6元安くなっている。
今年も接続料金の低下傾向は続いており、普及の一助になっているようだ。
ちなみに、7300万人X74.9元/月X12カ月で計算した場合、中国のISPは、
少なくとも約1兆円(1元=15.5円)の増収があったと試算することが出来るということもいわれています。
現在の中国のネット利用者数は2億1000万人で、08年中には2億4400万人に達する見込みである中国マーケットでは
今後もこれまでの中国の華南地域(広東省中心に広州や香港に接したシンセン、マカオに接する珠海などの地域)や上海を中心に、
無錫や蘇州などのある、江蘇省や杭州のあるセッコウ省などで構成される中国の華東地域だけでなく、
中国の内陸部である農村地帯にまでインターネットインフラが整備されるということも言われており、さらなるインターネット産業の発展が見込まれています。