インターネットを利用して活字に触れる
中国出版科学研究所は20日、「第5回国民閲読調査」の結果を発表した。
ンターネットを利用して活字に触れる読者が36.5%に達し、1999年からの調査で初めて書籍を抜いた。北京日報が伝えた。
今回の調査は、07年8月から08年初めにかけて29の省・直轄市・自治区にある56都市で行われ、有効サンプル数は2万800件だった。
活字メディアの閲覧率では、新聞が74.5%で1位、続いて雑誌が50.0%、インターネットが36.5%、書籍が34.7%だった。
前回の05年の調査では、インターネットが27.8%、書籍が48.7%だった。
読書に対する意識調査では、「読書は重要だ」と回答した人が69%を超える一方で、「読書の習慣がない」も42.8%に上った。
読書をしない理由としては、「時間がない」(49.4%)、「本の価格が高い」(56%)を挙げる人が多かった。
中国人民大学新聞学院の喩国明副院長は、書籍のデジタル化のすう勢について
「オンラインで閲覧すれば、コピーや検索も簡単だ。価格が安ければ手に入れやすい」と電子書籍の利点を挙げる。
また中国出版科学研究所は、「中国の親は、読書は勉強の邪魔になるとさえ思っている」と現状を批判し、
「子供の頃から読書の習慣を身につけることが大切」と呼びかけている。
以上記事より
中国ではネットニュースの普及率が高い。
現在その閲覧者数は1億5000万人に上り、その51.3%がネットニュースの内容に信頼性があるとしている。
36~40歳の層でネットニュースを閲覧している割合が高く、学歴が高いほどネットニュースを閲覧する人が多いということです。
また中国では通信網の整備や可処分所得の増加でインターネット人口が急増しており、民間消費者向けビジネス市場も急拡大中だ。
中国全体の人口カバー率は16.0%で、アメリカ(人口カバー率69.7%)、日本(同68.0%)、韓国(同66.5%)に比べれば、
まだ圧倒的に低く、当面成長は続くと思われるということもあり、これからは中国の華南地域
(広東省中心に広州や香港に接したシンセン、マカオに接する珠海などの地域)や上海を中心に、
無錫や蘇州などのある、江蘇省や杭州のあるセッコウ省などで構成される
中国の華東地域だけでなく中国の内陸部である農村地帯の中国人の一般の庶民にもこのインターネットは拡大しそうです。